おおよそ真っ直ぐ走ろう!(千秋楽)
エッセイ(旅行記)/原稿用紙5枚/2004.1.25
初日 2002/08/10 (記:2002/08/17)
中日 2002/08/11 (記:2002/08/21)
千秋楽 2002/08/12 (記:2002/08/24)
2002/08/12(月)曇。三日目で初めて晴でなし。
am8:30、宿を出発。ちなみに料金は 7185円。
8000円出しておつりはそのままチップとしました。(そしたら代わりにバナナを二本押しつけられてしまったよ。ぱくぱく)
ところで俺はドライブ旅行中に朝一番に飲むのは缶コーヒーなんである。その選択を失敗してやたら甘ったるい(黄色い細缶で、「なんとかMAX」という名前だった)コーヒーをすすりながら、さて
R118を北へ走る。ほどなく「矢祭町」、そこから
R349へ分岐、そして途中から県道へ。一路太平洋を目指す。
道路は山の中へと入っていきます。 |
実はすぐ北に R289があって、それを走れば「勿来町」に直通なんだが、地図を見るとこっちの県道が道幅が広そうだったんだよ。これが失敗だったなあ。
この矢祭町からのルート、もろ山道で、幅がめちゃ狭いうえ、路灯のない深い森の中で、昼間でも何か出て来そうなほど暗いんだわ。ヘッドライトを点けることにする。他の車とも数台しかすれ違わなかったし、やっぱり今日にしてよかったとつくづく思ったものである。昨日の夜中に無理に走っていたら、恐怖でチビッていたぞ、きっと。
夏だから怪談というわけではないが、国道に限れば、俺が恐怖したのは二つ。福島県の
R459(山都町〜喜多方市)と秋田県の R341(日本海・松ヶ崎〜雄物川・女女木)。特に
R341は、真夜中に一人で――なんなら二人でも三人でも四人でもオーケー。きっちり五人詰めて座ってくれててもいいよ――走破できたら、俺、その人を尊敬しちゃいますよ……。
俺、ホラーとか苦手だなあ。片手で数えるくらいしか読んでないけど、俺的に恐かった小説ナンバーワンが、江戸川乱歩の「孤島の鬼」。――これは相当恐い! 登山単独行で深い森の中で一夜を過ごさなくてはならなくなったとき、時間つぶしででも、間違ってもコレを読んだらいけません。確実に精神病になります。
……
……話を元に戻す。(うおおお景気づけだイエーッ!)
路上前方に「栗鼠」発見!(あんびりばぼー!)カメラ持つ間に逃げられた。(ぶーぶー!)
難路に苦闘して(おお!)、約二時間(ウーム!)、
am10:30(どすこい!)。とうとう R6に到達する(やったぜベイビー!)。 ――太平洋だ! ああ、やっと来たぞ!
太平洋。いい撮影ポイントがなかった……。 |
そして am11:00。福島県「勿来町」の「鮫川橋」に到着! メーターは
687kmでした。初日の数字を足して、結局 783km――!
読めないけど鮫川橋です。ゴーーーール!! |
なんとなあ、三日がかりでありました。
日本ばっさり真っ二つ――!
感無量――でもなかったな。もう感性が鈍ってる歳だし。ああやれやれ、とにかく果たしたぞ、と言ったところです。
どこか目的地があって、そこに到着するまで一人でドライブを楽しむなら、長くても一泊二日までがベストではないだろうか? 三日目となると感性も鈍り疲れも出てくるよ。
「鮫川橋」――渋滞でもあったし、立ち止まることなくそのまま走り抜けました。ドライなもんです。ここからさらに8時間、とうとう「雨」となった「東北自動車道」を北へ走り続け(ときどき滑った)、無事に「トーホクの実家」にたどり着くことが出来たのでございます。事故を起こさず、起こされず、本当によかった。神様仏様他人様に感謝して、本編のお終いとする。
ごくろうさんでした。
おまけの写真
新潟県の海。 |
実家から現住居に帰る途中に撮影した夕暮れの海です。
今回は 26時間で帰宅しました。ドライブはもう当分いいや、という感じだな。